企業法務コラム

大和企業投資の復興ファンド初案件 富士工業とマルヤに決定

大和企業投資が運営する、東日本大震災中小企業復興支援投資事業有限責任組合(復興ファンド)は、初の投資案件として2社を決定した。 対象となったのは、プレス加工と金型の製造を行い、携帯電話用のコネクタ端子を主要製品とする富士工業(岩手県山田町)と、水産加工業者のマルヤ五洋水産(宮城県南三陸町)。

富士工業は、東日本大震災によって岩手県宮古市の主力工場が全壊したが、3月から新工場を稼働させている。一方、マルヤの乾燥アワビは「五星牌」のブラン ドとして有名。畜養場や工場設備などが被害を受けたが、昨年11月から活アワビの仕入れと市場への供給を再開している。

復興ファンドには、大和企業投資に加えて中小企業基盤整備機構と岩手銀行、仙台市に本店を置く七十七銀行が出資。投資を通じて復旧・復興や事業の承継、新たな成長を目指す企業を積極的に支援することで、持続的発展に貢献することを目的としている。

投資対象となるのは、東北6県と茨城県に本店または事業拠点を置く未上場企業。1社当たりの投資金額は1億円程度になるとみられ、資産の調査活動である デューディリジェンスも順次進めている。業種は特定せずに間口を広く取っており、最終的には50社程度が投資対象となる見通しだ。

※引用
4月11日 フジサンケイビジネスアイ
「http://www.sankeibiz.jp/business/news/120411/bsl1204110500005-n1.htm」

2012年04月12日
法律事務所ホームワン