企業法務コラム

都内で最大級の国際会議1.8万人参加

国内外から約1万8000人が参加する国際会議「国際眼科学会」などが2日~6日、東京都内で開催される。
都内開催の国際会議としては過去最大級という。都は期間中、海外に東京の魅力を紹介するチャンスとみて東京スカイツリーや明治神宮などを巡る無料の観光ツアーを開催、英語で案内する。
帝国ホテルでは生け花や着付け、もちつき、折り紙体験などの文化プログラムも用意する。

※参照
2014年4月2日 日本経済新聞
「都内で最大級の国際会議 6日まで 眼科学会、1.8万人参加」

(評)
単なる観光客より、お金を持ってそうなのが良い。
今後観光がアウトバウンド(国内から海外へ)からインバウンド(海外から国内へ)に焦点が移ってきていることは既に書いた。しかし、日本の観光大手はアウトバウンドが殆どで、インバウンドを取り扱っている会社は中小企業が中心だ。中小企業にも、大きな商機となる。ぜひ奮起してほしい。
日本の観光資源で一番の売りは何か。食ではなかろうか。私は日本の美術は世界でも一級品だと思っているし、寺社城郭を見て回るのが趣味だが、日本美術でインテリは呼べても、庶民を呼ぶのは難しい。この点、食は分かりやすい。
日本は、和食だけでなく、イタリアンもフレンチもおいしい。イタリアに行って驚いたが、パスタは日本の方がおいしかった。メニューはどこの店も同じようなものばかりで、代わり映えしない。ローマも、フィレンチェも、ベネツィアも、同じようなメニューだった。日本のイタリアンのシェフに聞いたら、イタリアでも美味しいと思った店には、必ずと言って良いほど日本人シェフがいるという。日本は食だけで海外から人を呼ぶ力がある。食べログといった紹介サイトの英語版が普及したりとか、各レストランが英語で接待できるように訓練するとか、そういった工夫が必要ではなかろうか。
この点、折り紙、生け花って、本当に外国人は喜ぶのだろうか。

法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹

2014年04月10日
法律事務所ホームワン