企業法務コラム

百貨店売上高、6ヶ月連続マイナス 東京地区は微増

日本百貨店協会が20日発表した9月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比0.7%減の4406億円と、消費税増税のあった4月以降、6ヶ月連続でマイナスとなった(調査対象の百貨店は84社、240店舗)。9月全体としては前年の売り上げに届かなかったもの、同協会は、前年より日曜日が1日少なかったことを勘案すると、実質的にはプラスを確保したとしている。

※参照
2014年10月20日 ロイター
9月百貨店売上高は0.7%減、6カ月連続マイナス

(評)
マイナスはマイナスだが、6月が前年比4.6%減、7月が前年比2.5%減と、減少幅は月ごとに減っている。細かく見ると、商品別では食料品が1.7%減、衣料品は0.6%増だった。東京地区は前年比0.5%増と、2ヶ月連続プラスとなった。市況全体を見ると日用品は節約傾向が続き、高額商品の売り上げが伸びている。中間層全体の実質賃金の増加がないと、さらなる売り上げ増は見込めないだろう。

法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹

2014年10月23日
法律事務所ホームワン