企業法務コラム

韓国企業、内需と外需で業績二極化

通貨ウォン安や中国など海外の需要喚起策の追い風を受け、サムスン電子をはじめとする輸出企業の収益が好調。韓国取引所が5日発表した上場企業(12月期決算)の2009年の営業利益は2年ぶりの増益となった。内需に軸足を置く企業の低迷が目立ち、企業間の二極化が浮き彫りになっている。

本業の改善に加え、営業外利益で計上している国内外の子会社・関連会社の「持ち分利益」も軒並み大幅に増加。この結果、純利益は上場企業全体で前年比58.0%増えた。収益の改善傾向を好感して、5日の韓国株式市場ではKOSPIの終値が1724.99ポイントに上昇し、金融危機後の高値を更新した。

国内売り上げ比率が約65%のポスコは09年、前年比12%の減収となった。工場の稼働率は年後半にかけて持ち直したが、市況の悪化も響いて営業利益は半減となった。運送・倉庫、流通の売り上げもそれぞれ同11.8%、同3.0%減。超低金利で利ざや確保に苦戦した大手銀行も相次ぎ大幅な減収減益となった。

※ 参照ニュース
4月5日 日本経済新聞 電子版
「韓国企業、2年ぶり営業増益 09年2%増、輸出企業けん引」

2010年04月21日
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