企業法務コラム

ソブリンリスクで信用危機が長期化する恐れ

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の公社債格付け統括責任者、ポール・コグリン氏は、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)によるギリシャ支援策は「時間稼ぎにすぎない」と指摘。今後も「緊縮財政が実体経済を厳しくし、金利負担の増加が財政をさらに圧迫するリスクを抱える」と、悪循環を懸念する。歳入不足が深刻さを増す一方で緊縮財政に労働組合などの抵抗は強く、政権が打つ手が限られるとの認識を示した。

注:ソブリンリスク…外国の政府や中央銀行、外国地方公共団体といった事実上の外国国家に対する融資におけるリスク

※ 参照ニュース 
4月28日 日本経済新聞 電子版
「支援策は「時間稼ぎ」 米S&P責任者 ギリシャ財政再建で」

4月30日 日本経済新聞 電子版
「ギリシャの警鐘に耳澄ませ」

2010年05月14日
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