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日本振興銀行の前会長、木村剛氏の逮捕
警視庁捜査2課は14日、業務用の電子メールを削除し金融庁の検査を妨害した疑いが強まったとして、銀行法(検査忌避)違反の疑いで日本振興銀行(東京都千代田区)の前会長木村剛容疑者、社長西野達哉容疑者ら計5人を逮捕した。15日、容疑者5名を東京地検に送検した。
木村剛容疑者が業務用メールを削除した理由について「担当者のミスということにする」と発案し、金融庁に虚偽の釈明をするよう部下に指示していたことが15日分かった。指示を受けた西野達哉容疑者は検査官にうその説明をしたという。削除されたメールの中には、融資策の企業に対し、木村容疑者自身が推薦した人物を役員にするよう求めた経緯が記されており、銀行法の「優越的地位の濫用」に抵触するとも指摘されている。
注:検査忌避 金融庁の立ち入り検査の際、資料を隠したり、改ざんしたりして検査を妨害する行為。銀行法で禁止されている。罰則は、個人に対しては1年以下の懲役、または300万円以下の罰金で、法人に対しては2億円以下の罰金である。最近では、2004年に旧UFJ銀行元副頭取らがこの罪で逮捕されている。
※ 参照ニュース
7月14日 プレジデント・ロイター
「振興銀の木村前会長ら5人逮捕」
7月16日
「木村前会長が虚偽釈明を指示」
7月16日
「振興銀、融資先役員人事に介入か」
2010年07月23日
法律事務所ホームワン