企業法務コラム

連邦市場公開委員会(FOMC)声明

米連邦制度理事会(FRB)は10日、連邦公開市場委員会(FOMC)後に今後の政策について声明を発表した。前回6月に比べ景気認識を弱め、2兆ドル(170兆円)超に上るバランスシート管理について新たな微調整を加えた。

政策について、「フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ-0.25%に据え置き、低水準の資源利用や、抑制されたインフレ基調、安定的なインフレ期待といった経済状況により、FF金利を長期間異例に低水準とすることが正当化される可能性が高いと引き続き予想する。」また、「物価が安定する状況の中での景気回復を支援するため、FOMCは政府機関債とモーゲージ担保証券(MBS)の償還期間を期間が長めの米国債に再投資することにより、証券保有を現在の水準に維持する。償還を迎える米国債のロールオーバーも継続する。」

注①:連邦公開市場委員会(FOMC) 金融政策の一つである公開市場操作の方針を決定する委員会。FRBの理事7名と各地区の連邦準備銀行の総裁5名で構成されており、金融政策を決定する最高意思決定機関である。

注②:フェデラルファンド金利 短期金融市場を操作する目的で調整する政策金利のこと。

※ 参照ニュース
8月11日 プレジデント・ロイター
「米FOMC声明全文」
8月11日 ウォールストリートジャーナル
「米FOMC声明の主な変更点」

2010年08月25日
法律事務所ホームワン