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企業法務コラム
日本振興銀行、破綻。初のペイオフ発動も。
経営再建中の日本振興銀行は自力再建を断念し、金融庁に経営破綻の申し出をしたため、同庁は9月10日朝、12日までの業務停止命令を日本振興銀行に出した。同日、預金保険法に基づき、預金保険機構が金融整理管財人に就いた。また、初のペイオフ発動も発表され、預金者1人当たり元本1000万円までとその利子までが保護される。
振興銀は最近まで資本増強に向けて出資者を探していたが、金融庁に不良債権の査定が甘いと指摘されたため、改めて査定したところ、貸倒引当金の不足が判明した。損失計上すると、大幅な債務超過に陥る見通しとなり、増資交渉も断念した。
注:ペイオフ 定期性預金に、普通預金などを加えた元本1,000万円までとその利息が保護される。元本を超える分については、破産した金融機関の資産の傷みぐあいによって戻ってくる額が決まるため、カットされる場合もある。
※ 参照ニュース
9月10日 日経新聞 電子版
「ペイオフ、初の発動 振興銀きょう破綻申請」
「金融庁、振興銀に業務停止命令」
「金融相、振興銀破綻でペイオフ発動の談話を発表」
「預金保険機構が振興銀管財人に就任」
2010年09月16日
法律事務所ホームワン