企業法務コラム

日中両政府、経済ハイレベル対話を開催

日中両政府の経済閣僚が出席する「日中ハイレベル経済対話」が8月28日に、北京で開催された。中国が7月から輸出規制を始めた「レアアース」の取り扱いや、環境問題などについて幅広く協議した。

日中両政府は、温室効果ガスの排出削減などの観点から、環境・省エネ分野で協力を強化することで合意した。中国側の関心が高かった、環境に配慮した開発を進める大型都市「河北省曹妃甸工業区」への投資について、日本は官民共同の検討会を設置することを表明した。

また、野田佳彦財務相は6月19日に中国が人民元弾力化の方針をとったことを評価しつつ、着実に推進していくことを期待すると中国側に伝えたことを明らかにした。

注:日中ハイレベル経済対話 2007年に中国の温家宝首相と安倍晋三首相(当時)が設置した対話の枠組み。貿易拡大や日本企業の中国進出で両国経済が緊密になるのに伴い、模倣品被害などが原因であつれきが強まっているため、閣僚レベルで幅広く意見交換することにした。 (西日本新聞 WORD BOX参照)

※ 参照ニュース
8月28日 ウォールストリートジャーナル
「中国、レアアース輸出拡大拒否=環境省エネ協力で合意-日中経済対話」
8月29日 プレジデント・ロイター
「日中経済対話、人民元弾力化の着実な推進期待と伝達=財務相」

2010年09月13日
法律事務所ホームワン