企業法務コラム

スーパーコンピューター:性能ランキングで中国初1位、日本4位

スーパーコンピューターの計算速度・性能ランキングを半年ごとにまとめている国際プロジェクト「TOP500」の調査結果によると、中国の国防科学技術大が開発した「天河1A」が1位を獲得し、中国が初めて首位となった。さらに3位にも中国「星雲」が入るなど、中国は500位までに計41台が入り、伸びが著しい。前回6月にトップだった米国の「ジャガー」は2位に下がったものの、500位までには275台が入り、まだまだその強さを保っている。
日本は東京工業大の「TSUBAME2.0」が4位。その他計26台がランクインし、国別ではフランス、ドイツと並んで3位となった。日本勢は2002年にNEC製「地球シミュレータ」で首位を奪い、その技術はトップレベルを維持。昨年の事業仕分けで、いったんは凍結判定がされた次世代スパコン「京(けい)」も、全体の0.5%しか完成していない現時点で1秒当たり48兆回の計算速度を順調に達成し170位に入ったものの、
米国は「京」の100倍の計算能力を持つスパコンの実現に向けて動き始め、欧州も追随している。日本の研究者らは「中国はちょうど導火線に火がついた状態。追い越されるのは時間の問題だ」と話しさらなる未来を見据え、具体的な戦略を早期に打ち出すべきだと警戒している。

※ 参照ニュース 
11月15日 読売新聞
「スパコン 中国1位、日本4位…性能ランキング」
11月15日 産経ニュース
「中国製が世界最速、スパコン「TOP500」に42機」

2010年11月19日
法律事務所ホームワン