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日本とベトナム、レアアース共同開発、さらに経済協力も活発化
10月31日(日本時間同)、菅直人首相とベトナムのグエン・タン・ズン首相はハノイ市内の首相府で会談。ベトナムでの原子力発電所建設と、レアアース(希土類)の開発で協力することを合意した。
レアアースに関しては、輸入を依存していた中国との関係悪化により、次の一歩として新たな供給先を模索していたところ、ズン首相がベトナム北部にある鉱山開発のため、探査や人材育成などを含めた技術協力、共同開発で日本を協力相手とすることを表明。
液晶パネルやハイブリッド車に不可欠なセリウムやジスプロシウムなどのレアアースが産出するとみられており、中国に代わる一大産地に育てる計画だ。
これが順調に進めば、日本側は国内需要の2割以上をベトナムで確保できる見込み。そしてベトナム側には日本企業の資金とノウハウを活用してレアアースを有力な輸出産品に育成したいとの期待がある。
さらに、これまで、日本が官民挙げて働きかけをしてきた大事業、東南アジア初となるベトナムの原子力発電所・2基の建設プロジェクトでは正式に受注が決定。
またベトナム政府が整備を急ぐ同国北部の「ラックフェン港」と南部の「ロンタイン国際空港」、新幹線方式の導入が決定している「南北高速鉄道」に関しても、何らかの協力を行う可能性がある。菅首相は資金の優遇貸し付けや技術移転・人材育成などの面で、ベトナム側の条件を満たすことを確約。
12月には、政治、外交、安全保障などを包括的に話し合う初の「日越戦略的パートナーシップ対話」を開くことでも一致した。
※ 参照ニュース
10月31日 ウォールストリートジャーナル
「原発2基、日本に発注表明=レアアース開発でも協力―日越首脳会談」
10月31日 日本経済新聞 電子版
「原発・レアアースに続く支援も ベトナム、日本と連携強化」
11月1日 AFPBB News
「原発2基受注とレアアース共同開発で合意、日越首脳会談」
2010年11月12日
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