企業法務コラム

G20、通貨安競争回避で一致

韓国・慶州で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は23日、通貨安競争を回避するための取り決めを追及することをうたった共同声明を採択して閉幕した。

焦点だった通貨問題について、「経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映し、市場で決定される為替レートシステムに移行し、競争的な切り下げを回避することで一致した。

米国が提案した経常収支の赤字・黒字幅を各国が対国内総生産(GDP)比で4%以内とする数値目標は合意できず、11月ソウルで開かれる首脳会合(サミット)以降に持ち越しとなった。ただ、進捗状況を評価する「参考指標」つくりに向け交渉を行うことになり、国際通貨基金(IMF)が評価役になる。

※ 参照ニュース
10月23日 プレジデント・ロイター
「通貨安競争回避で一致、経常収支目標は見送り=G20」

10月25日 ウォールストリートジャーナル
「G20、通貨安競争回避で合意-数値目標では一致せず」

2010年11月04日
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