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鳥インフル、ピーク時には企業等の従業員の4割程度が欠勤と予想-政府
政府は18日、新型インフルエンザなどの新感染症に関する局長級の対策会議を開き、13日に施行した「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく政府行動計画案をまとめた。国内で感染が広がった場合、影響を受ける中小企業や農林漁業者に日本政策金融公庫が特別融資をすることなどを盛り込んだ。5月中にも閣議決定する。
政府の行動計画案では中国で感染が広がっている鳥インフルエンザ(H7N9型)のような新型が国内で発生した場合の被害想定として、仮に全人口の25%が罹患(りかん)した場合、医療機関を受診する患者数が1300万―2500万人に上り、被害が最も深刻なケースでは死亡者数が64万人に達すると推計。ピーク時には自身の罹患や家族の看病などで、企業などの従業員の最大4割程度が欠勤すると予想した。
(評)
鳥インフルエンザがヒト型に変わる揺籃地は中国南部と言われている。それは中国南部では鳥と豚とヒトが一つの家で生活しているからだ。鳥インフルエンザはヒトにはうつらないが、豚にはうつる可能性がある。豚は人間と体の構造が近いため、豚にうつるとヒトにうつる。こうした過程が、中国南部では起きやすい。しかも現代の中国社会は個人主義的傾向が強く、公共性には欠けるきらいがあり、鳥インフルエンザが発生しても、それを隠ぺいしてしまうことが危惧される。上海に大量の豚の死体が流れ着いた事実からも明らかだろう。
怖いのは、弱毒型のウィルスが強毒型のウィルスに変異する鍵となる遺伝子は特定されており、たった一つのアミノ酸が置きかわるだけで、弱毒型のウィルスは強毒型に変化してしまうという事実だ。だから、日本では弱毒型の鳥インフルエンザであっても、全羽殺処分することになっているが、それは弱毒型がいつ強毒型に変わるかわからないからである。中国ではそれは期待できない。
政府の行動計画案では、再び水際作成をやるそうである。愚の骨頂だ。メキシコで豚インフルエンザが発生したとき、オバマは「メキシコとの国境を封鎖しないのか」との質問に対して、「馬が逃げだした後に馬小屋の戸を閉めるようなものだ」と答えて、封鎖を否定した。水際作戦などという馬鹿なことに血道をあげているのは先進国では日本だけだったと記憶している。
馬鹿は死ななきゃならおらないのか、といっても死ぬのは馬鹿な官僚、政治家ではなく(彼らは優先してワクチンを受けられる)、国民なのだが。
法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹
2013年04月22日
法律事務所ホームワン