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企業法務コラム
住宅ローン金利上昇 日銀の長期金利低下の目論見と異なる数値に
大手銀行が5月に適用する住宅ローン金利が30日、出そろった。固定型10年の最優遇金利は、三菱東京UFJとみずほ、三井住友、りそなの4銀行が前月比で0・050ポイント引き上げ、1・400%とした。三井住友信託銀行は1・150%に据え置いた。長期金利が0.6%と当初の市場予想を上回って高止まりしているせいだ。
※参照
2013年5月1日 MSN産経ニュース
住宅ローン金利上昇 大手4行、今月から1.4%
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130501/fnc13050115190009-n1.htm
(評)
黒田日銀の金融緩和は、量も質も「異次元」。長期国債(質)もどんどん(量)買うというもの。政府が新たに市場で発行する国債の約7割を買い取るのだから、長期金利は低下するはずだった。しかし、足元ではそうなっていない。
これは、金融市場局が国債買い入れを躊躇したため、市場が疑心暗鬼になったからだという。
黒田日銀は5月1日付で青木周平金融市場局長を決済機構局長に異動させ、代わりに山岡浩巳金融機構局審議役兼金融市場局審議役を後任の金融市場局長に任命した。長期金利を上昇させた不手際の責任を取らされた形だ。
法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹
2013年05月02日
法律事務所ホームワン