企業法務コラム

中小の社会保険電子申請 省力化に向け新システム

「政府は、中小企業などが社会保険や労働保険の届け出を、インターネットで申請しやすくする。」「2015年4月にも新たな電子システムを導入する。」「(旧システムでは)従業員の名前や住所を申請のたびに再入力する必要がある。新システムでは従業員データを1度登録すれば2回目以降は自動的に申請画面に表示されるようになり、同じデータを再入力する手間が省ける。」
「利用者に申請手順を示しながら入力を促す機能もつけた。」

※参照
2014年12月20日 日本経済新聞 夕刊
中小の電子申請 省力化 社会保険 入力データ再利用

(評)
現在のシステムは手順などが煩雑で、結局、書類で届出る事業主や社会保険労務士が多い。
ただ、今後、こうした電子手続きが省力化してくると、社会労務士の仕事が奪われていくことになる可能性もある。
実は弁護士も、米国ではネットで契約書のひな型が手軽に取得できるため、契約書を作るのに弁護士に依頼することが減り、弁護士も仕事が減って困っていると聞く。士業にとって、電子化は活動範囲を狭める存在なのかもしれない。士業はルーチンな仕事を捨て、より創造的なコンサル的な仕事に移行していかないと食べていけなくなるだろう。

法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹

2014年12月26日
法律事務所ホームワン