お客様からのご意見・ご指摘
“総量規制により専業主婦が借入れできない”という内容を含むラジオCMについて
S.H様(仮名)
当事務所の対応
改正貸金業法の完全施行にともなう借金総額の規制、いわゆる「総量規制」への注意告知の内容のラジオCMについて、「“総量規制により専業主婦が借入れできない”という内容は、総量規制という法制度を否定するように聞こえる。法律家として、法律を遵守する内容でないとおかしいのでは?」というご意見をいただきました。
お客様相談室より
お気づきの点がございましたら、お客様相談室へご意見をお寄せ下さい。
貴重なご意見をありがとうございました。
ご指摘のあったラジオCMは、「総量規制により専業主婦が配偶者の同意なしに貸金業者からの借入れができなくなった」という法制度の変更について広く知らせ、理解を求めることを目的としています。
そのため、当該CMでは、専業主婦2人による世間話というかたちで、借入れ利用者の総量規制に対する実感を表現しています。これは、借入れ利用者の総量規制についての認知率が49%と低く、※1借入れができなくなってはじめて自分が総量規制に該当していることに気づく方が多いとの懸念が報じられていることを考慮したものです。※2より多くの方に総量規制を身近に感じていただき、法制度の理解を求めるCMであり、当事務所として、法制度の内容について一定の評価を示すものではありません。
CMについては、法律を遵守する観点から、制作を常に点検する姿勢でおります。ただし、表現や構成上の問題で、聴取者の方にどのように聞こえたかということも、重要な点であると考えておりますので、今回いただいたような「聞こえ方に関するご意見」には常に耳を傾け、参考にさせていただきます。
今後もお気づきの点がございましたら、お客様相談室までご意見・ご質問をお寄せ下さい。
※ 掲載しているご意見・ご指摘、当事務所の回答は掲載当時のものです。掲載後、運用など変更している場合があります。