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法的整理と私的整理の違い
法的整理
法的整理とは法的手続きに従って裁判所の管轄下で倒産処理を図る手続きです。手続きには破産・特別清算といった清算型手続と、民事再生・会社更生といった再建型手続とがあります。
法的整理のメリット
- 法定された明確なルールに基づいて、裁判所の監督下で行われる手続きのため不正が入り込みにくい。
- 債権者に対して公平である。
法的整理のデメリット
- 手続きが複雑であり時間や費用がかかる。
- 「倒産企業」のレッテルを貼られてしまうことにより、事業価値が毀損される可能性がある。
私的整理
私的整理とは、法的整理によらずに債権者と債務者との自主的協議により倒産処理を図る手続きです。
私的整理のメリット
- 債権者と債務者の合意を円滑に進めることで、柔軟・迅速な対応が可能。
- 「倒産企業」のレッテルを貼られることがないため、取引関係や事業価値が毀損されにくい。
- 事業規模や実態に合わせ、手続きを柔軟に変更したり簡素化したりできる。
私的整理のデメリット
- 再建計画に反対する債権者がいる場合、その債権者を法的に拘束できない。
- 裁判所に債務弁済禁止等の保全処分を求める制度がない。